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 震災後、NHKの特集番組でも紹介した「暗黒のかなたの光明」という氏の未完の書のピックアップの1つが今回の展示を貫くテーマになっている。未完の書「人類の未来」は、文明学者でもある氏が、人類の未来がこの先どうなっていくのかを見据えようとして、あまりの希望のなさに途中で筆を置いてしまったといういわくつきの本だ。

 書籍の構成案やこざねは残されており、この内容については論考集『梅棹忠夫の「人類の未来」暗黒のかなたの光明』で、氏の後継者の1人、小長谷有紀氏(小長谷氏は不定期に今回の展示ガイドもつとめ、好評を博している)はじめ識者が考えを寄せているのだ。

 「人類は賢くなりすぎた。そのため人類の未来は暗い」と考えた氏の未来図は、震災後、原発事故による放射能に苦しめられる私たちにとって重い。だが、未完の本書の構成案の最後は「暗黒のかなたの光明」で結ばれている。梅棹氏がどんな光明を見いだしたのか、そこに至る道筋とは一体何なのか――。

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